がん等によるベテラン社員の離職は、年間500万超の経営損失を生みます。国が定める「努力義務」への対応は、福祉の側面もありますが、企業にとっては優秀な人材を守る投資の側面を持った「リスクマネジメント」です。そして従業員との信頼関係、ひいては企業イメージにも繋がります。

本セミナーでは、綺麗事なしに企業がすべき「労働者の安全配慮」と、合意のうえで求める「譲歩」の境界線をどう決めるのか。
リスクを未然に防ぐ、実践的な両立支援の仕組みをセミナー形式でお伝えします。

『貴重な人材を失わないリスクマネジメント:企業のための両立支援の実践』

日本人の2人に1人が生涯でがんに罹患する時代。その発症ピークは40代〜60代の「働く世代」であり、企業の管理職や熟練労働者の層と完全に一致します。

業務に精通したベテラン社員が1人離職した際、採用・育成や機会損失に伴う経済的損失は年間約500万円〜700万円相当にのぼると試算されています。治療と仕事の両立支援は、単なる「従業員への配慮(福祉)」ではなく、優秀な人材の流出を防ぐ極めて投資対効果の高い「経営戦略(リスクマネジメント)」です。

本セミナーでは、国が定める「努力義務」の本質を押さえつつ、綺麗事だけでは回らない現場のリアルな労務管理にまで踏み込みます。「過剰な特別扱い」で現場を疲弊させることなく、本人と組織の双方が納得できる「配慮と譲歩の境界線」について学んでいただけます。

◆ 本セミナーで得られる成果・メリット

  1. 経営リスクの可視化: 離職がもたらす損失コストを数値で理解し、両立支援を「投資」と捉える意識づけを行います。
  2. 配慮と譲歩の目安マトリクス: 企業が最低限尽くすべき「配慮」と、業務遂行能力に応じて合意形成していくべき「譲歩」の明確な境界線が分かります。
  3. 三者連携のロジック: 主治医が示す「医学的エビデンス」を、現場が理解できる「就労上の配慮事項」へと変換・翻訳する具体的な手法を学びます。
  4. ホワイト企業としてのブランディング: 組織的な取り組みを通じて、「健康経営優良法人」の認定取得や、採用市場における企業価値向上へと繋げます。

◆ セミナープログラム(約3時間)

【第1部】「福祉」だけではなく「経営戦略」としての両立支援

  • 国が定める「努力義務」の背景と、企業に求められる安全配慮義務
  • ベテラン社員の離職がもたらす「見えない損失コスト」の可視化
  • 過剰な特別扱い(シックトラック)が招く、本人の孤立と自発的離職リスク

【第2部】孤立させない「3者連携」と「配慮・譲歩」の境界線

  • 本人・主治医・企業を繋ぐ、コミュニケーションの「翻訳」実務
  • 企業が「配慮」すべき最低限のライン(時間的・物理的環境整備)
  • 双方の合意の上で「譲歩(トレードオフ)」していくライン(職務・給与・雇用形態の変更)
  • キャリアコンサルタント、社会保険労務士、FPの専門家ネットワークを活用したワンストップ支援

【第3部】「相互理解」を生む対話と、シビアな局面への対応

  • 現場のリアルな葛藤を紐解く「ケーススタディ(事例検討ワーク)」
  • 病名ではなく「不調の波とデータ」を握るための面談コミュニケーション術
  • 両立支援の「限界点」:業務遂行が不可能な場合、治療が年単位で長期化する場合の適切な出口へのデザイン
  • 全社セーフティネットとしての意識づけと、社内へのメッセージ発信法

◆ 講師メッセージ

両立支援の本質は、働けない社員を無理に抱え続けることではありません。「企業がどこまで歩み寄り、労働者がどこを譲歩すれば、この雇用を維持できるか」の対話のプロセスを仕組み化することです。

経営層・人事が主導してこの「インフラ」を整えることは、いつか自分や家族が当事者になった時にも安心して働き続けられる、組織全体の強固なセーフティネットとなります。トラブルのない強靭な組織づけのために、ぜひ本セミナーをご活用ください。

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